「夜、天井裏からカサカサと音が聞こえる」「台所の米袋にかじられた跡がある」
突然のネズミ被害に気づいて、業者に頼む前に自分で何とかしたいと検索された方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ネズミの罠は段ボール・バケツ・ペットボトルなど家にあるもの、もしくは100均で揃う材料で自作できます。
そこで本記事では、週末のうちに作って仕掛けられる5種類の自作罠の手順を、害獣駆除のプロが解説します。

ネズミは繁殖力が高く、放置すれば被害が広がる害獣です。柱や配線がかじられる二次被害もあるため、害獣駆除歴12年の現場の駆除技術者として、捕獲率を高める実践的なノウハウまでお伝えします。
- 家にあるもので作れる自作罠5種の作り方
- 子ども・ペットがいる家庭での安全な設置場所
- 自作罠で捕まらない時の原因と対処法
- 捕獲後の処分と感染症対策
判断に迷う場合は、記事末尾で無料相談先をご案内しています。
ネズミの罠は自作できる?市販品との違い

「自作できるとはいっても、市販品より効果が落ちるのでは?」と感じる方も多いと思います。
結論からお伝えすると、ネズミの罠は段ボール・バケツ・ペットボトルなど家にあるもので自作でき、設置場所と餌の工夫次第で市販品同様に捕獲できます。
なぜなら、市販のネズミ捕りシートや捕獲器も、構造としては「粘着面」「落下式」「バネ式」のいずれかであり、自作で再現できる仕組みが大半だからです。
違いは粘着剤の強さ・耐水性・サイズの精度にあり、自作はこの3点を「1か所あたりの設置枚数」「罠の総設置数」「餌の置き方」で補えます。
以下では、自作罠のメリット・デメリット・市販品との比較表を順に解説します。
自作罠のメリット
自作罠の最大のメリットは、コストの安さと、家にあるもので今日から仕掛けられる手軽さにあります。
| 項目 | 自作罠の強み |
|---|---|
| 材料費 | 0円〜500円程度で作れる |
| 入手性 | 段ボール・バケツ・ペットボトルは即時調達可能 |
| 設置数 | 低コストのため複数台を惜しみなく仕掛けられる |
| 処分 | 捕獲後は罠ごと可燃ごみとして処分しやすい |
ネズミは警戒心が強く、罠を1台だけ置いても通り道を変えて回避するケースがあります。自作で複数の罠を仕掛けられる点は、捕獲率を上げるうえで大きなメリットといえるでしょう。
自作罠のデメリット
一方で、自作罠には市販品にない弱点もあります。あらかじめ把握した上で取り組むほうが、失敗を避けやすくなりますのでぜひご参考ください。
| 項目 | 自作罠の弱み |
|---|---|
| 粘着力 | 市販シートと比べると弱く、大型のネズミは逃げやすい |
| 耐水性 | 段ボールは水気のある床で変形する |
| 安全性 | 子どもやペットへの誤作動配慮が必要 |
| 捕獲後の処理 | 生け捕り式は殺処分・放獣の判断が必要 |
大型のドブネズミやクマネズミの成獣は、自作の粘着罠を破って逃げる事例が現場でも報告されています。そのため、自作する場合は1か所に1枚ではなく、通り道に複数枚を敷き詰めて設置する必要があります。
市販品と自作の比較表
実際にネズミ被害に遭った際、自作と市販品のどちらを選ぶか判断するための比較表をまとめます。
| 比較項目 | 自作罠 | 市販品(粘着シート・捕獲器) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0〜500円程度 | 1枚100〜300円|10枚で1,000〜3,000円 |
| 準備時間 | 10〜30分 | 0分(購入してすぐ設置可) |
| 捕獲率の目安 | 工夫次第で市販品に近い | 安定して高い |
| 大型ネズミへの対応 | 弱い | 強い(耐水・防水タイプあり) |
| 設置数の融通 | 無制限に増やせる | 追加購入が必要 |
| 処分のしやすさ | 可燃ごみとして処分可 | 可燃ごみとして処分可 |
| 向いている人 | コスト重視・DIY志向 | 時間重視・確実性重視 |
判断の目安としては、まず自作で1〜2週間試してみて、捕獲できない場合に市販品の併用や設置場所の見直しを検討する流れが現実的です。

次の章では、自作罠を効果的に仕掛けるために、設置前の4つの準備を解説します。
ネズミの罠を自作する前に確認すべき4つのポイント

ネズミの罠を自作する前に、下記4つのポイントを確認しておきましょう。
- 設置場所
- 罠の選択
- 人間の匂い
- 捕獲後の処理
どれか1つでも欠けると、罠を回避されたり、捕獲後に対応できません。
準備不足のまま仕掛けると、ネズミに警戒され捕獲率が下がるので注意しましょう。
以下では、自作前に確認すべき4つのポイントを順に解説します。
①ラットサインの見つけ方
ラットサインとは、ネズミが家の中を移動する際に残す痕跡で、糞・尿のシミ・足跡・かじり跡・体の油汚れの総称です。
以下、ラットサインが見つかりやすい場所です。
| 場所 | 主なサイン |
|---|---|
| 台所のシンク下・冷蔵庫の裏 | 糞・かじられた包装 |
| 天井裏の点検口周辺 | 足跡・黒い油汚れ |
| 床下の通気口周辺 | 足跡・糞 |
| エアコンの配管周り | かじり跡・黒い汚れ |
天井裏から音が聞こえる方は、以下の記事も参考にしてみてください。

②ネズミ3種の見分け方
家に侵入するネズミは下記3種類に分かれます。
- クマネズミ
- ドブネズミ
- ハツカネズミ
種類ごとに好む餌と有効な罠が異なりますのでぜひ参考にしてみてください。
ちなみに糞のサイズで見分けると、捕獲率を高められます。
クマネズミ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体長 | 15〜20cm |
| 好む餌 | 穀物・果物・種子 |
| 有効な自作罠 | 粘着シート式・段ボール罠 |
ドブネズミ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体長 | 20〜25cm |
| 好む餌 | 肉・魚・動物性 |
| 有効な自作罠 | バケツ落下式・大型粘着シート |
ハツカネズミ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体長 | 5〜10cm |
| 好む餌 | 穀物・種子・チーズ |
| 有効な自作罠 | 小型粘着シート・ペットボトル式 |
種類が分からない場合の罠の選び方は次章で解説します。
③ネズミに警戒されない匂い対策
自作でネズミの罠を仕掛ける際は、罠に素手で触れず、使い捨てゴム手袋を着用するかどうかが捕獲率を左右します。
なぜなら、ネズミの嗅覚は人間の3倍以上発達しており、罠に人間の匂いが付着すると警戒して近づかないからです。

家庭で実践したのに捕まらないケースの多くは、人間の匂いが原因と現場でも確認されています。
匂い対策のチェックポイントは以下のとおりです。
- 罠の作成・設置時はゴム手袋を着用
- 軍手は匂いが染みつくため不向き
- 餌を置く際もトング等で対応
- 香水・整髪料を付けた直後の作業は避ける
ちなみにニトリル製の使い捨てゴム手袋だと、100均で5枚100円程度で購入できます。
④捕獲後の処分方法を決めておく
自作罠を仕掛ける前に、捕獲したネズミの処分方法を先に決めておく必要が出てきます。
なぜなら準備せずに、捕獲後に困るケースが多いからです。
確認すべき項目を以下にまとめましたのでぜひご参考ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 処分方式 | 殺処分(水没式)/放獣 |
| ごみ区分 | 自治体のごみルールを事前確認 |
| 処分用具 | 厚手のごみ袋・ゴム手袋・マスク |
子どもがいる家庭では、捕獲したネズミを子どもの目に触れさせずに処分する方法を考えておくと心理的負担を軽減できます。
罠以外の選択肢も検討したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

ネズミの罠を選ぶ際の判断基準

ネズミの種類が分からなくても、下記3つの軸で考えると、自分に合った罠を選べます。
- 設置場所
- 殺すか生け捕りか
- 処分難易度
なぜなら、ネズミの種類を糞のサイズで見分けるのが難しい家庭でも、「どこに被害があるか」「誰が処分するか」から罠の条件を絞り込めるからです。
以下では、素人でも選べる3つの判断基準を順に解説します。
設置場所で選ぶ基準
設置場所からネズミの罠を選ぶ際の基準は、下記3点です。
- 水気の有無
- 天井裏や床下に手が届くか
- 子どもやペットの動線の
設置場所が罠の選択を左右する理由は、段ボール製の自作罠は水気に弱く、バケツ式は水を張るためキッチン以外では設置場所が限られるからです。
| 設置場所 | 適した罠 | 向かない罠 |
|---|---|---|
| 台所のシンク周辺 | 段ボール粘着シート(壁際) | バケツ落下式(子どもの誤作動) |
| 天井裏・屋根裏 | 段ボール粘着シート | バケツ落下式(運搬困難) |
| 床下・通気口付近 | 耐水性のある段ボール罠 | 段ボールだけの粘着シート |
| 物置・倉庫 | バケツ落下式・粘着シート | なし |
| キッチンの床下収納 | 小型粘着シート | バケツ式(スペース不足) |
殺すか生け捕りかで選ぶ基準
罠の選択でもう1つ重要な軸は、ネズミを殺すか生け捕りにするかです。
殺すか生け捕りかの選択が重要な理由は、処分時の精神的な負担が大きく変わるからです。
生け捕り式の罠でネズミを捕まえた場合、最終的に自分で殺処分するか、家から離れた場所に逃がすかの判断が捕獲直後に必要になります。
| 選択軸 | 殺処分式(水没・粘着) | 生け捕り式(バケツ・かご) |
|---|---|---|
| 罠の例 | 段ボール粘着シート・もみ殻バケツ | ペットボトル回転式・段ボール箱式 |
| 処分のしやすさ | 罠ごと可燃ごみで処分可能 | 捕獲後に殺処分か放獣の判断必要 |
| 精神的負担 | 生きた姿を見ずに処分しやすい | 生きたまま運搬・処分の負担あり |
| 向いている人 | 処分の判断を先送りしたくない方 | 放獣を希望する方(現実的には困難) |
ちなみにネズミは鳥獣保護管理法の対象外のため、家庭での殺処分は法的に問題ありません。
参考:環境省|鳥獣保護管理法
捕獲後の処分難易度で選ぶ基準
3つ目の判断基準は、捕獲後に誰がどう処分するかの難易度です。
処分難易度が重要な理由は、処分できなければ家の中で死骸を放置する状態に陥るからです。
| 処分難易度 | 該当する罠 | 処分時の作業 |
|---|---|---|
| 低い | 段ボール粘着シート(乾式) | 罠ごと折り畳んで可燃ごみへ |
| 中程度 | もみ殻バケツ式(水没) | 水ごと処分・バケツを洗浄 |
| 高い | 生け捕り式(かご・落下式) | 生きたネズミの殺処分が必要 |
子どもがいる家庭では、罠ごと折り畳んで可燃ごみに出せる段ボール粘着シート式が最も心理的負担が少ない選択肢になります。

3つの基準を確認したら、次章では家にあるもので自作できるネズミの罠5種類の具体的な作り方を解説します。
家にあるもので作れるネズミの罠5種

ここからは、家にあるものや100均で揃う材料で作れるネズミの自作罠5種類の作り方を、材料・手順・所要時間・難易度・捕獲率の目安とともに解説します。
5種類の罠は、それぞれ得意とする設置場所とネズミの種類が異なります。
前章で確認した「設置場所」「殺すか生け捕りか」「処分難易度」の3軸を踏まえ、自宅に合う罠から試してみてください。
| 罠の種類 | 主な材料 | 難易度 | 捕獲率の目安 |
|---|---|---|---|
| 段ボール式粘着シート | 段ボール・両面テープ・とりもち | ★☆☆ | 中(複数枚で高) |
| 段ボール×バケツ回転式 | 段ボール・バケツ・棒・餌 | ★★☆ | 高 |
| バケツ×もみ殻の溺死式 | バケツ・もみ殻・水・板 | ★☆☆ | 高 |
| ペットボトル回転式 | ペットボトル・バケツ・紐・餌 | ★★☆ | 中〜高 |
| シーソー式ダンボールトラップ | 段ボール・棒・餌・バケツ | ★★★ | 中 |
以下、5種類の作り方を順に解説します。
①段ボール式粘着シート
段ボール式粘着シートは、段ボールに両面テープやとりもちを貼って粘着面を作り、ネズミの通り道に敷き詰める罠です。
材料
- 段ボール(A4〜A3サイズ|3〜5枚)
- 両面テープ(強力タイプ)またはとりもち
- 餌(ピーナッツバター・米粒など|小さじ1)
- 使い捨てゴム手袋
手順
- ゴム手袋を着用する
- 段ボールをA4サイズ程度に切る
- 段ボールの片面全体に両面テープを隙間なく貼る(またはとりもちを塗る)
- 段ボール中央に餌を少量置く
- ラットサインのある通り道に複数枚を敷き詰める
所要時間と難易度
- 作成時間:1枚あたり5〜10分
- 設置時間:5分
- 難易度:★☆☆(初心者向け)
捕獲率の目安
1枚単独では中程度ですが、通り道に4〜5枚を隙間なく敷き詰めると捕獲率が向上します。
しかし、ネズミは粘着シートを跳び越える習性があるため、1枚だけでは捕獲できない可能性があります。
②段ボール×バケツ回転式
段ボール×バケツ回転式は、バケツの口に回転する段ボールの円盤を載せ、餌につられたネズミがバケツの中に落ちる仕組みの罠です。
材料
- バケツ(深さ30cm以上)
- 段ボール(円形4枚|バケツ口径より5cm小さく切る)
- 細い棒(バケツ口径より長い割り箸など)
- 餌(ピーナッツバター)
- バケツに登る板(30〜50cm)
手順
- 段ボールを円形に4枚切り、接着剤で重ねて強度を高める
- 重ねた円盤の中央に棒を貫通させる
- バケツの取っ手の穴に棒を通し、円盤が回転する状態にする
- 円盤の中央にピーナッツバターを少量塗る
- バケツの口元に登る板を立てかける
所要時間と難易度
- 作成時間:30〜40分
- 設置時間:5分
- 難易度:★★☆(中級)
捕獲率の目安
回転式は段ボールが軽すぎても重すぎても作動しないため、棒と円盤のバランス調整が捕獲率を左右します。
バケツの底に水を15cm程度張ると殺処分式、空のままなら生け捕り式として使えます。
③バケツ×もみ殻の溺死式
バケツ×もみ殻の溺死式は、バケツに水を張りもみ殻で水面を覆い、もみ殻を食べに来たネズミが沈んで溺死する罠です。
ちなみにこの方法は、古くから農家で使われてきた伝統的な手法です。
材料
- バケツ(深さ40cm以上)
- もみ殻(水面が完全に隠れる量)
- 水
- 登る板(30〜50cm)
手順
- バケツに15cm以上の水を張る
- 水面が見えなくなるまでもみ殻を浮かべる
- バケツの口元に登る板を立てかける
- ラットサインのある壁際に設置する
所要時間と難易度
- 作成時間:10分
- 設置時間:5分
- 難易度:★☆☆(初心者向け)
捕獲率の目安
水面がもみ殻で見えなくなる状態を保てれば、ネズミはもみ殻を地面と誤認して飛び乗り、そのまま水中に沈むため、捕獲できる可能性が高くなります。
また複数匹を連続して捕獲できる強みもあります。
④ペットボトル回転式
ペットボトル回転式は、バケツの口に紐で吊るしたペットボトルが回転し、餌につられたネズミがバケツに落ちる仕組みの罠です。
海外DIY動画でも紹介される定番構造で、段ボール×バケツ式より作成が簡単です。
材料
- バケツ(深さ30cm以上)
- 空のペットボトル(500ml)
- ビニール紐(バケツの直径より長め)
- 餌(マヨネーズ)
- 登る板(30〜50cm)
手順
- ペットボトルの底と口にドライバーで穴を開ける
- 穴に紐を通しバケツの取っ手の両端に結ぶ
- ペットボトルの外側中央にマヨネーズを塗る
- バケツの底に水15cmまたはサラダ油を入れる
- バケツの口元に登る板を立てかける
所要時間と難易度
- 作成時間:15〜20分
- 設置時間:5分
- 難易度:★★☆(中級)
捕獲率の目安
ペットボトルの中央に餌を塗ると、ネズミが乗った瞬間にボトルが回転し落下する捕獲率の高い構造になります。
サラダ油を入れた場合は油まみれで滑り脱出できないため、生け捕り式としても機能します。
⑤シーソー式ダンボールトラップ
シーソー式ダンボールトラップは、段ボールの端を机から突き出し、餌につられたネズミの重みで段ボールが傾き下に置いたバケツに落ちる罠です。
海外動画で見かける構造で、見た目のインパクトはありますが、難易度はやや高めです。
材料
- 段ボール(細長い板状)
- バランス支点となる棒
- 餌(ピーナッツバター)
- バケツ(段ボールの真下に設置)
- テープ
手順
- 細長い段ボールの中央にバランス支点となる棒を貼り付ける
- 段ボールの先端1/3が机から突き出るように設置する
- 突き出た先端にピーナッツバターを塗る
- 段ボールの真下にバケツを置く
所要時間と難易度
- 作成時間:20〜30分
- 設置時間:10分
- 難易度:★★★(上級)
捕獲率の目安
バランス調整がシビアで、段ボールが重すぎると作動せず、軽すぎると小型ネズミでも先端まで届かず落ちるため、調整の手間がかかります。
設置後の動作確認を入念に行うかどうかが捕獲成功の鍵です。

もし罠を仕掛けたあと、1〜2週間試しても捕まらない場合は次章で紹介する内容を参考にしてみてください。プロの視点で原因を知りたい方は、記事末尾の無料相談先もご利用いただけます。
子ども・ペットがいる家庭でネズミの罠を安全に設置する方法

小学生以下の子や犬猫を飼う家庭では、設置場所を誤ると怪我や誤食のリスクがあります。
ピーナッツバターやマヨネーズはペットも好み、粘着シートのとりもちは毛や衣服に付くと除去困難です。
以下にて、安全な設置場所の条件を3つ解説します。
安全に設置できる場所の条件
ネズミの罠を安全に設置できる場所は、子どもとペットの手足が届かない場所です。
なぜなら、ネズミは天井裏・床下・配管周りを通り道にする習性があり、子どもやペットの行動範囲と重ならないからです。
| 設置できる場所 | 安全性の理由 |
|---|---|
| 天井裏の点検口の中 | 手を伸ばしても届かない高所 |
| シンク下の奥 | ペットが入らない収納奥 |
| 床下収納の内側 | 蓋を閉めれば隔離可能 |
設置後は子どもに「触らないで」と伝え、家族で共有すれば事故防止になります。
設置を避けるべき場所
ネズミの罠を設置しないほうがいい場所は、子どもやペットの日常動線上にある場所です。
なぜなら、興味をもった子どもが手を伸ばしたり、ペットが近づくと接触リスクが高まるためです。
| 避けるべき場所 | 想定されるリスク |
|---|---|
| リビング・寝室・子ども部屋 | 子どもの手が届く |
| 玄関・廊下の中央 | ペットの散歩動線と重なる |
| 餌皿・水皿の近く | 誤食・誤飲リスクが上昇 |
特にバケツ落下式やシーソー式は目立つため、子どもの目につく場所は避けるのが無難です。
子どもやペットの事故防止
子どもやペットの事故防止に有効なのは、罠の周囲を囲ってトンネル状の空間を作る方法です。
ネズミだけが通れるサイズに調整でき、子どもの手や猫の前足が届きません。
事故を防ぐ工夫は以下のとおりです。
- 段ボールの箱を被せ、侵入口だけを開ける
- 家具と壁の隙間に設置し、外側を本や雑誌で塞ぐ
- 「罠設置中・触らない」と目印を貼る
- 1日1回、設置状態を確認する
特に幼児がいる家庭では、罠の位置を妻や家族と共有し、安全を担保する動線を整えると安心です。

次章では、ネズミが好む餌の選び方と付け方を解説します。
ネズミが好む餌と付け方

自作罠の捕獲率は、餌の選び方と付け方で大きく変わります。ネズミは種類ごとに食性が違い、誤った餌を置くと罠に近づきません。
以下、種類別の餌と付け方を解説します。
種類別に好まれる餌
ネズミの種類別に好まれる餌は、食性の違いに沿って選ぶのが基本です。
かじられた米袋・チーズなど被害食品がわかっている場合は、被害食品を餌として使う方法もあります。
| ネズミの種類 | 好まれる餌 |
|---|---|
| クマネズミ | ピーナッツバター・米・ヒマワリの種 |
| ドブネズミ | ソーセージ・かまぼこ・煮干し |
| ハツカネズミ | 穀物・チーズ・パン |
種類がわからない場合は、3種すべてのネズミが好むピーナッツバターを選んでください。
餌の付け方と量の目安
餌の付け方と量の目安は、少量を罠の中央にしっかり固定するのが基本です。
量を多くすると、ネズミが罠の手前で餌だけ食べて逃げるため、少量を奥深くに置くのが効果的です。
| 罠の種類 | 餌の量と付け方 |
|---|---|
| 段ボール式粘着シート | 中央に小さじ1/2を塗布 |
| 段ボール×バケツ回転式 | 円盤中央に小さじ1を塗布 |
| バケツ×もみ殻の溺死式 | もみ殻に米粒を散らす |
| ペットボトル回転式 | ボトル中央にマヨネーズ小さじ1 |
餌は2〜3日に1回交換し、湿気や乾燥で劣化したら新しい餌に差し替えてください。

次章では、1〜2週間試しても捕まらない原因と対処法を解説します。
自作罠でネズミが捕まらない3つの原因

自作罠を1〜2週間仕掛けても捕まらない場合、下記3つの原因が考えられます。
- 設置場所がずれている
- ネズミに学習回避されている
- 罠の数が足りない
ネズミは警戒心が強く学習能力も高いため、罠の使い方を1つ見直すだけで捕獲率が大きく変わります。
以下にて、3つの原因と対処法をセットで解説します。
①設置場所がずれている
1つ目の原因は、罠の設置場所がネズミの通り道からずれているからです。
ネズミは同じ通り道を繰り返し使う習性があり、通り道から30cm外れただけで罠に近づかなくなります。
実際、ラットサインの確認が不十分なまま設置すると、見当違いの場所に罠を仕掛けてしまうケースが多くあります。
通り道に罠を合わせるには、設置から3日以内に罠の周囲のラットサインを再確認し、糞や黒い擦れ跡の多い場所に罠を移動させましょう!
②ネズミに学習回避されている
2つ目の原因は、罠の存在をネズミに学習されて回避されているためです。
ネズミは仲間が罠にかかった様子を見ると、同じ罠を警戒する学習能力をもちます。
実際、同じ場所に同じ罠を置き続けると、設置から1週間ほどで効果が下がります。
警戒心をリセットするには、3〜4日ごとに罠の種類を入れ替えましょう!段ボール式粘着シートから段ボール×バケツ回転式へ切り替えるなど、罠の見た目と仕組みを変えると効果的です。
③罠の数が足りない
3つ目の原因は、設置している罠の数が単純に足りないためです。
ネズミは家の中に複数の通り道をもち、1か所に1つの罠だけでは別の通り道で活動を続けます。家の規模にもよりますが、最低でも3〜5か所への分散設置が捕獲率を高めるための基準です。
罠の数を補うには、台所・天井裏・床下・物置の主要4箇所に最低1つずつ、合計5〜8個の罠を分散させて設置しましょう!
自作するネズミの罠はコストが0〜500円のため、数を増やしても家計への負担は軽いメリットがあります。
このようにネズミは学習能力が高く、同じ罠を回避します。もし自作だけでは限界を感じたら、以下の記事もあわせてご覧ください。
捕獲後のネズミの処分方法と感染症対策

ネズミの捕獲後は、下記3点を正しい手順で行う必要があります。
- 死骸処理
- 自治体ルールの確認
- 消毒
なぜなら、ネズミはサルモネラ菌・レプトスピラ菌などの病原体を媒介する害獣であり、処分を誤ると家族の感染リスクが高まるからです。
以下、死骸処理から消毒までの手順を解説します。
死骸処理の手順
死骸処理の手順は、ゴム手袋・マスク着用のうえ、罠ごと密閉して処分する流れが基本です。
ネズミの体表にはダニ・ノミ・寄生虫が付着しており、素手で触ると感染症リスクが急上昇するためです。
死骸処理の流れは以下のとおりです。
- ゴム手袋・マスク・長袖を着用する
- 段ボール粘着シートはそのまま新聞紙で包む
- ビニール袋を二重にして口を固く縛る
- 処分後は手洗い・うがい・着衣の洗濯を行う
自治体ごとの処分ルール
自治体ごとの処分ルールは、燃えるごみで出せる地域が大半ですが、自治体ごとに細かな違いがあります。
処分前に自治体のホームページで「動物の死骸 処分」と検索し、出し方を確認してください。袋の指定や収集日が決まっている場合があるためです。
処分に不安がある場合は、自治体の生活環境課に電話で問い合わせると確実な情報を得られます。
消毒の手順と注意点
消毒の手順と注意点は、捕獲場所と通り道に消毒スプレーを噴霧し、糞尿の残留物を取り除く流れが基本です。
ネズミの糞尿にはレプトスピラ菌・サルモネラ菌が含まれ、放置すると家族が触れる経路で感染が広がるからです。
参考:国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト|レプトスピラ症
消毒の手順は以下のとおりです。
- ゴム手袋・マスク・ゴーグルを着用する
- 糞尿をペーパータオルで拭き取る
- 消毒用エタノールを噴霧する
- 10分以上放置してから乾拭きする
死骸処理・糞尿掃除・消毒を自分で行うのが難しい場合、清掃・消毒まで一貫対応できる業者に任せる方法もあります。
ちなみにハウスプロテクトの施工事例ページでは、実際の施工事例をご確認いただけます。
自作の罠だけではネズミ被害は解決しない3つの理由

自作罠でネズミを捕獲できても、自作だけでは根本的な解決にならないのは、下記3つの理由が3つあります。
- ネズミは1.5cmの隙間から再侵入する
- 繁殖力で個体数が減らない
- 侵入経路封鎖は素人施工が困難
ネズミによる建物被害は配線かじり・断熱材損壊・糞尿汚染と多岐にわたり、再発を完全に防ぐには専門的な施工が求められます。
以下にて、自作だけでは解決しない3つの理由を解説します。
①ネズミは1.5cmの隙間から再侵入する
1つ目の理由は、ネズミが1.5cmの隙間から侵入する身体能力をもっているためです。
ネズミは、子どもで1.5cmの幅(大人の指が第二関節まで差し入れられるほどのサイズ)、大人でも2.5cm(500円硬貨くらいのサイズ)あれば侵入できると言われています。
具体的には、以下の隙間から侵入する傾向があります。
- エアコン配管
- 通気口
- 床下換気口
- 屋根の野地板の継ぎ目 など
1匹を捕獲しても、塞がれていない隙間から別の個体が侵入してくるため、捕獲と侵入のいたちごっこに陥ります。
②繁殖力で個体数が減らない
2つ目の理由は、ネズミの繁殖力が高く、数を減らしても短期間で個体数が減らないためです。
1組のつがいが1年間で生む子の数は、最大で1,000匹以上にのぼります。年5〜6回出産し、1回あたり6〜10匹を産むため、自作罠で2〜3匹捕獲しても繁殖速度に追いつけません。
ちなみに天井裏に巣がある場合、繁殖期(春・秋)から個体数が爆発的に増えるケースもあります。
③侵入経路封鎖は素人施工が困難
3つ目の理由は、侵入経路封鎖の作業が素人施工では困難なためです。
侵入経路封鎖とは、家のすべての1.5cm以上の隙間を下記の資材で物理的に塞ぐ施工方法です。
- 金属メッシュ
- パンチングメタル
- 防鼠パテ
天井裏・床下・屋根裏の高所や狭所での作業が必要で、1か所でも見落とすと再侵入されるリスクがあります。
ハウスプロテクトでは累計2,400件以上の駆除施工実績をもとに、家屋全体の侵入経路を診断し、封鎖工事を実施しています。
自作以外の自力対策(超音波)も並行検討したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

このように1.5cmの隙間から侵入するネズミの侵入経路を、自分で全て塞ぐのは困難です。
プロにネズミ駆除を依頼する判断基準と業者選び

自作罠で1〜2週間試しても捕まらない場合や、再発が続く場合は、プロに依頼する判断のタイミングです。
業者選びでは、依頼すべきサインの見極めと評価軸の確認が失敗を防ぐ鍵になります。
以下にて、業者依頼の判断基準と選び方を解説します。
業者にネズミ駆除を依頼すべき5つのサイン
業者にネズミ駆除を依頼すべき5つのサインは、自作だけでは対応しきれないサインが現れているかどうかで判断しましょう!
ネズミ被害が家族の健康や建物の構造に影響し始めた段階では、自作罠による駆除では根本解決できない可能性が高いです。
業者にネズミ駆除を依頼すべき5つのサインは以下のとおりです。
- 2週間自作罠を試しても1匹も捕獲できていない
- 天井裏で複数匹の足音が連日聞こえる
- 配線・断熱材・柱への被害が広がっている
- 子どもや高齢者がいる家庭で衛生面が不安
- 糞尿の臭いが室内まで広がっている
これら5つのうち、1つでも当てはまる方は、失敗しない業者の選び方を参考に、信頼できる業者を見つけましょう。
失敗しない業者の選び方
失敗しない業者の選び方は、駆除だけでなく侵入経路封鎖まで自社施工する業者を選ぶのが基準です。
なぜなら、駆除のみを行う業者では、塞がれていない隙間から再侵入されるため、根本的に解決できないからです。
ネズミ駆除業者を選ぶ際に確認すべきポイントは以下のとおりです。
- 自社施工(駆除・封鎖・清掃・消毒の一貫対応)
- 無料の現地調査・見積もりに対応している
- 作業前に料金・施工範囲が書面で提示される
- 口コミサイトでの評価が高い(4.5点以上が目安)
- 施工事例が公式サイトで公開されている
- 再発防止保証の有無
これらの条件を満たす業者の一例として、ハウスプロテクトが挙げられます。
そんなハウスプロテクトでは、リフォーム会社母体の自社施工により、累計2,400件以上の駆除・侵入経路封鎖・清掃・消毒まで一貫対応しています。

Google口コミ4.7点(4,689件)の評価実績と最長10年の再発保証を備えており、現地調査・見積もり・出張費は無料です。
詳細は口コミページ・施工事例ページ・無料診断ページでご確認いただけます。
ネズミの罠の自作に関するよくある質問
以下では、ネズミの罠の自作に関するよくある質問に回答してまいります。
まとめ
本記事では、家にあるものや100均で揃う材料で作れるネズミの自作罠5種類と、捕獲率を高めるコツを解説しました。
以下に罠の種類と特徴をまとめましたので、自宅の状況と捕獲したいネズミの種類で罠を選んでください。
| 罠の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 段ボール式粘着シート | 初心者向け。複数枚の敷き詰め設置 |
| 段ボール×バケツ回転式 | 中型ネズミ向け |
| もみ殻の溺死式 | 伝統的な方法。複数匹捕獲可能 |
| ペットボトル回転式 | 作成が簡単 |
| シーソー式 | 上級者向け |
1〜2週間自作罠を試して捕獲できない場合は、ネズミの学習回避や侵入経路の問題が背景にある可能性があります。再発を防ぐには侵入経路封鎖まで対応する業者にネズミ駆除を依頼しましょう。
判断に迷うときは、無料診断や関連記事もあわせてご活用ください。


