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ネズミに噛まれたらどうする?応急処置・受診の目安と注意すべき症状

ネズミに噛まれた際の応急処置・受診の目安・注意すべき症状を案内する画像。スマートフォンを持つ女性と、屋根裏のネズミのシルエット。

ネズミに噛まれたら、石けんと流水で傷口をよく洗い、傷の状態や症状に応じて医療機関へ相談しましょう。

ただし、大量出血がある場合は止血と救急要請を優先してください。

まず確認したい対応は、次のとおりです。

状況対応
意識がない・もうろうとしている、急な呼吸困難、止まらないけいれん、大量出血がある119番へ連絡する。大量出血がある場合は、清潔なガーゼや布で出血部位を直接圧迫する
噛まれて皮膚が破れている石けんと流水で傷口をよく洗う
口に赤み・痛み・熱感・腫れがある、後から発熱・発疹・関節痛などが現れたネズミに噛まれたことを伝え、医療機関へ相談する
緊急度や受診先が分からない利用地域・受付時間を確認して#7119へ相談する。休日・夜間の子どもの相談は#8000も利用できる

受診先は、外科など、動物に噛まれた傷の診療に対応する医療機関が候補です。

対応できるかは医療機関によって異なるため、受診前に傷の状態や症状を電話で伝えて確認しましょう。

この記事では、以下の内容を詳しく解説します。

この記事でわかる内容
  • 最初にする処置
  • 受診先の探し方
  • 後から注意したい症状
  • 抗菌薬や破傷風ワクチン
目次

ネズミに噛まれたら最初にすること

傷口を石けんと流水で洗い、出血時は清潔なガーゼで直接圧迫し、傷や症状を医療機関へ相談する図。大量出血など緊急時は119番。

まずは傷口と出血の状態を確認し、必要な処置を行いましょう。

ここでは、傷口の洗浄、出血への対応、医療機関への相談について順に説明します。

石けんと流水で傷口をよく洗う

ネズミに噛まれて皮膚が破れた場合は、石けんと流水で傷口をよく洗ってください。

小さな傷でも、見た目だけで問題ないと判断しないことが大切です。

CDCの小型哺乳類による咬傷への対処に関する情報では、皮膚が破れた場合は温かい石けん水ですぐに洗うよう案内されています。

また傷が小さくても、病原体が広がる可能性があると説明されています。

出血があれば清潔なガーゼなどで直接圧迫する

出血が多い場合は、清潔なガーゼや布を傷口に当て、出血している場所を直接圧迫します。

大量の出血を伴う場合は、119番へ連絡してください。

圧迫の方法は、総務省消防庁の応急手当WEB講習「直接圧迫止血法」で確認できます。

傷の状態や症状に応じて医療機関へ相談する

次の症状に当てはまる場合は、医療機関へ相談してください。

  • 出血が止まらない
  • 強い痛みがある
  • 噛まれた部位を動かしにくい
  • 傷口に赤み・熱感・腫れなどが現れた

破傷風の予防接種歴が分からない場合、そのことも伝えましょう。

相談・受診時には、ネズミに噛まれたこと、噛まれた日時と場所、行った処置、現在の症状、分かる範囲での破傷風ワクチン接種歴を伝えてください。

ネズミに噛まれたら何科?受診先に迷う場合の探し方

ネズミに噛まれた傷の処置については、外科など動物咬傷に対応する医療機関が相談先の候補です。

例えば、国立病院機構東埼玉病院の外科診療案内では、動物に噛まれた傷の処置を外科外来の診療内容に含めています。

ただし、すべての外科で同じ対応ができるとは限りません。

発熱などの全身症状がある場合や子どもの場合も、そのことを伝えて受診先を確認してください。

診療科名だけで決めず、医療機関へ「ネズミに噛まれた」と伝え、対応できるか確認しましょう。

迷う場合は、次の相談窓口や検索サービスを利用できます。

#7119で緊急度や受診先を相談する

救急車を呼ぶべきか、すぐに受診したほうがよいか迷う場合は、総務省消防庁の救急安心センター事業(#7119)で相談できます。

医師・看護師・救急救命士などが、緊急度や受診先についてアドバイスをくれます。

利用できる地域、対象年齢、受付時間は地域によって異なるため、公式ページで確認してください。

夜間・休日は医療情報ネットで受診先を探す

夜間や休日の受診先は、厚生労働省の医療情報ネット(ナビイ)で探せます。

「現在診療中の医療機関」「休日夜間対応医療機関」から検索してください。

受診前に電話で傷の状態や症状を伝え、受け入れ可能か確認しましょう。

子どもは#8000でも相談できる

休日・夜間に子どもの症状や受診の必要性について迷う場合は、厚生労働省の子ども医療電話相談事業(#8000)も利用できます。

小児科医師・看護師から、対処や受診先についてアドバイスを受けられます。

受付時間などは、お住まいの都道府県の案内を確認してください。明らかな緊急症状がある場合は119番へ連絡しましょう。

医療機関にはネズミに噛まれたことに加え、噛まれた日時と場所、傷の状態と症状、行った応急処置、破傷風ワクチン接種歴を伝えるチェックリスト。

ネズミに噛まれた後、すぐに119番を検討すべき症状

意識がない・もうろうとしている、急な息切れ・呼吸困難、止まらないけいれん、大量出血の4つを緊急症状として示した図。

次の症状がある場合は、相談窓口や医療機関を探す前に119番へ連絡してください。

  • 意識がない、もうろうとしている
  • 急な息切れ、呼吸困難がある
  • けいれんが止まらない
  • 大量の出血を伴う

総務省消防庁の救急車利用マニュアルでも、救急車を呼ぶ目安として示されています。

これらの症状だけで、ネズミの咬傷が原因かどうかを判断することはできません。

原因の判断よりも救急対応を優先しましょう。

大量の出血を伴う場合は、清潔なガーゼや布で出血部位を直接圧迫してください。

ネズミに噛まれた後に注意したい感染症

鼠咬症では数日後の発熱や発疹などに注意し、破傷風では傷の状態とワクチン接種歴を医師に伝えることを示した図。

ここでは、ネズミに噛まれた後に知っておきたい鼠咬症と破傷風について説明します。

症状が現れるまでの期間や、受診時に確認したいポイントを押さえておきましょう。

鼠咬症は原因菌によって潜伏期間が異なる

鼠咬症は、主にラットなどとの接触や咬傷に関連する感染症です。

CDCの鼠咬症(Rat Bite Fever)に関する臨床情報では、原因菌によって症状が現れるまでの期間が異なると説明されています。

原因菌一般的な潜伏期間
Streptobacillus moniliformis3~10日
Spirillum minus通常7~21日

噛まれた直後に症状がなくても、数日後に症状が現れることがあります。

これらの日数だけで、感染の有無や受診の必要性を判断しないでください。

破傷風は傷の状態とワクチン接種歴を確認する

破傷風菌の芽胞は、土壌などの環境中に存在し、傷から体内に侵入します。

詳しくは、国立健康危機管理研究機構の破傷風に関する情報で説明されています。

CDCの破傷風予防のための創傷管理に関する指針では、唾液が傷に入る動物咬傷を、破傷風予防の評価が必要な「汚染された傷、または大きな傷」の例に含めています。

CDCでは、この区分の傷について、基礎接種が完了していても最終接種から5年以上経過している場合は追加接種を推奨しています。

実際に接種が必要かは、傷の状態と接種歴を踏まえて医療機関で確認してください。

ネズミに噛まれた後に注意したい症状

注意する変化を、発熱・悪寒などの全身症状、発疹・関節痛など、傷口の赤み・痛み・熱感・腫れの3つに整理した図。受診時に噛まれたことを伝える。

噛まれた後は、傷口だけでなく体調の変化にも注意しましょう。

医療機関へ相談する際に伝えたい症状を、全身・皮膚や関節・傷口に分けて紹介します。

発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・嘔吐

鼠咬症では、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、嘔吐などがみられます。

噛まれた後にこうした症状が現れた場合は、医療機関へ相談してください。

傷の処置を受けた後でも、ネズミに噛まれた経緯と症状が出た時期を伝えましょう。

発疹・関節痛・関節の腫れ

鼠咬症では、発疹や関節痛、関節の腫れがみられることがあります。

Streptobacillus moniliformisによる鼠咬症では、発熱開始から2~4日程度で発疹が現れる場合があります。

発熱だけでなく、皮膚や関節の変化にも注意し、変化があれば医療機関へ相談してください。

傷口の赤み・痛み・熱感・腫れ

傷口の赤み、痛み、熱感、腫れは、感染が疑われる変化です。

これらが現れた場合は、医療機関へ相談してください。

全身症状と傷口の変化は、どちらも確認することが大切です。

ネズミに噛まれたら抗生物質は必要?

抗菌薬は傷や症状を診察した医師が必要性を判断する。鼠咬症では抗菌薬治療が行われるが、噛まれた全員に必要とは限らないことを示した図。

抗生物質が必要かどうか、気になる方もいるでしょう。

ここでは、鼠咬症の治療に使われる抗菌薬と、使用について医師に確認したい点を説明します。

鼠咬症では抗菌薬による治療が行われる

鼠咬症を発症した場合は、抗菌薬による治療が行われます。

国立健康危機管理研究機構が公開する鼠咬症の症例報告でも、抗菌薬による治療が説明されています。

ただし、ネズミに噛まれたすべての人に抗菌薬が必要という意味ではありません。

抗菌薬の必要性は自己判断せず医師に確認する

抗菌薬を使う必要があるかは、自己判断せず医師に確認してください。

以前処方された薬などを、自分の判断で使用しないようにしましょう。

なお、CDCは破傷風予防を目的とした抗菌薬の使用を推奨していません。

抗菌薬を使うことと、破傷風ワクチンの必要性を確認することは、別の対応です。

自宅でネズミに噛まれた場合は侵入経路も確認する

自宅で噛まれた場合は医療対応を優先し、その後に侵入経路の記事を確認して、家のネズミ被害をハウスプロテクトへ相談する流れを示した図。

今回、自宅内でネズミに噛まれたのであれば、医療面への対応後は、ネズミが住宅内にいる原因への対処も必要です。

「どこから入ったのか分からない」「自分で対策するのが難しい」という場合は、住宅内のネズミ被害や再発防止について、ハウスプロテクトへ相談できます。

ハウスプロテクトでは、相談をはじめ、出張費・現地調査・見積もりすべて無料で行っています。

些細な相談も受け付けているので、ぜひお気軽に連絡してみてください。

相談時には、ネズミを見かけた場所や、物音・フンなどの状況を分かる範囲でお伝えください。

※傷の処置や体調についての相談は、医療機関へお願いします。

まず侵入しやすい場所や対策を知りたい方は、以下の記事よりご覧ください。

ネズミに噛まれた時のよくある質問

傷が小さくても、今は症状がなくても、噛み跡の写真だけでも安全とは判断できない。気になる点を医療機関に相談することを示した図。

傷が小さい場合や、まだ症状がない場合など、対応に迷うこともあるでしょう。

ここでは、噛み跡の画像や就寝中の咬傷、ワクチンについて、よくある疑問に答えます。

傷が小さくても感染する可能性はある?

あります。

小型哺乳類による咬傷では、傷が深く見えなくても病原体が広がる可能性があります。

皮膚が破れていれば洗浄し、傷の状態や症状について医療機関へ相談してください。

症状がなくても後から発症することはある?

あります。

鼠咬症には潜伏期間があり、噛まれた直後に症状がない場合もあります。

後から発熱や発疹、関節痛などが現れたら、噛まれたことを伝えて医療機関へ相談してください。

噛み跡の画像だけで感染症か判断できる?

画像だけで感染の有無を判断することはできません。

鼠咬症の診断には、接触歴や症状の確認に加え、必要に応じた検査が行われます。

インターネットの傷口画像と似ているかどうかで判断せず、噛まれた状況、傷の変化、全身症状を医療機関へ伝えてください。

寝ている間に噛まれた場合はどうする?

気づいた時点で傷を確認し、皮膚が破れていれば石けんと流水でよく洗います。

出血や症状に応じた対応は、起きている間に噛まれた場合と同じです。

医療機関には、寝ている間の出来事で、正確な受傷時刻が分からない場合はそのことも伝えてください。

破傷風ワクチンは必要?

傷の状態と、これまでの接種歴によって判断されます。

接種歴が分からない場合も含め、医療機関へ確認してください。

詳しい考え方は、上の「破傷風は傷の状態とワクチン接種歴を確認する」で説明しています。

まとめ:まず傷の処置と医療相談を優先する

ネズミに噛まれたら傷の処置と医療相談を優先し、緊急症状は119番へ。自宅で噛まれた場合は医療対応後に再発防止を進めるという優先順位を示した図。

ネズミに噛まれたら、皮膚が破れている場合は石けんと流水でよく洗い、出血が多ければ清潔なガーゼなどで直接圧迫します。

意識障害、急な呼吸困難、止まらないけいれん、大量出血がある場合は119番へ連絡してください。

受診先に迷う場合は、#7119や医療情報ネット、子どもの場合は#8000を活用できます。

後から症状が出た場合も、ネズミに噛まれたことを医療機関へ伝えましょう。

自宅内で噛まれた場合の再発防止は、医療面への対応を済ませた後に進めてください。

参考文献・出典

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この記事の監修

ハウスプロテクト

ハウスプロテクト編集部

株式会社GROWTH運営。リフォーム会社を母体とする害獣駆除専門業者。わな猟狩猟免状・電気工事士など12資格保有。施工実績2,403件、Google口コミ★4.7(4,689件)。

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この記事を書いた人

松本 太一(まつもと たいち)
ハウスプロテクト 害獣駆除技術責任者/株式会社GROWTH

害獣駆除業界歴12年。ネズミ・コウモリ・イタチ・ハクビシン・アライグマなど累計2,123件以上の駆除施工に従事。建築物の侵入経路調査から封鎖工事、再発防止までをワンストップで手がける現場のプロフェッショナル。

【保有資格】
・防除作業監督者(国家資格)
・ペストコントロール技術者
・狩猟免許(わな猟)
・鳥獣管理士

「駆除して終わり」ではなく「二度と被害を出さない」施工をモットーに、ハウスプロテクトの最長10年保証を支える技術基盤を構築。本コラムでは、現場経験に基づいた正確な情報と、一般の方でも実践できる害獣対策をわかりやすくお伝えしています。

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