京都市左京区在住の40代・築18年の一戸建てにお住まいのAさんは、天井裏から聞こえる「ドタドタ」という足音に悩まされていました。
最初は気のせいだと思っていたそうですが、夜になると確実に音が響き、ある朝ついに天井にシミを発見。業者に調査してもらったところ、犯人はハクビシンでした。天井裏には大量の糞尿が溜まっており、このまま放置すれば天井が抜け落ちる危険性があったといいます。
じつは京都市内では、ハクビシンによる被害が急増中なんですよね。西日本で多いイタチに迫る勢いで、街中の家屋や寺社への侵入が相次いでいます。
本記事の評価指標:
- 駆除業者の信頼性: ⭐⭐⭐⭐⭐ (5.0/5.0)
- 対策の実効性: ⭐⭐⭐⭐☆ (4.5/5.0)
- 行政サポートの充実度: ⭐⭐⭐☆☆ (3.5/5.0)
京都でハクビシン被害が増えている理由
京都市内でハクビシンの被害が増加している背景には、外来種アライグマの増加があります。立命館大学の調査によると、京都市内ではハクビシンが住宅密集地に多く出没する傾向があり、一方アライグマは山沿いの社寺や川沿いで多く捕獲されています。



つまり、アライグマに山を追い出されたハクビシンが、人里に降りてきて民家に住み着くケースが激増しているんですよね。京都市鳥獣被害防止計画(令和6年度~令和8年度)でも、ハクビシンによる野菜・果樹の農作物被害に加え、建物や寺社への侵入、糞尿による生活環境被害、文化財損壊の被害が発生していると明記されています。(出典:京都市鳥獣被害防止計画)
放置すると恐ろしい!ハクビシン被害の実態
ハクビシンの被害を放置すると、取り返しのつかない事態に発展します。
天井が抜け落ちる危険性
ハクビシンは屋根裏の1か所に決まって糞尿を溜める習性があります。草食動物のように糞がほとんど臭わないため、気づかぬうちに大量に蓄積。最終的に天井板が腐敗してハクビシンごと落下してくるという最悪のケースも報告されています。
ノミ・ダニ・病原菌の温床
糞尿が溜まると、ノミ・ダニが大量発生し、天井から室内に降り注ぎます。また、ハクビシンはレプトスピラ症やダニ媒介感染症を媒介する可能性があり、衛生面・健康面で深刻なリスクをもたらします。
文化財への被害
京都市内の寺社仏閣でも、ハクビシンが屋根裏に侵入し、文化財を損壊する事例が相次いでいます。歴史的建造物の修復には莫大な費用がかかるため、早期発見・早期対策が不可欠です。
| 被害の種類 | 深刻度 | 主な影響 |
|---|---|---|
| 天井の腐敗・崩落 | ◎ 非常に危険 | 天井板が抜け落ち、居住者に直接被害 |
| ノミ・ダニの大量発生 | ◎ 健康リスク大 | アレルギー、皮膚炎、感染症のリスク |
| 悪臭・騒音 | ○ 生活環境悪化 | 不眠、ストレス、物件価値の低下 |
| 文化財損壊 | ◎ 修復困難 | 歴史的建造物の破損、修復費用の高額化 |
ハクビシン駆除は個人では違法!鳥獣保護法を理解する
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象動物のため、個人が勝手に捕獲・殺傷すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金という厳しい罰則が科せられます。
個人で駆除する際は、狩猟免許(わな猟免許)と都道府県への捕獲許可申請が必要で、審査には2週間~1か月の期間がかかります。京都市では、有害鳥獣捕獲許可は地方自治法に基づき市に委任されており、農林振興室農林企画課(075-222-3351)が窓口となっています。(出典:京都市鳥獣被害防止計画)
いち早く解決したい場合は、免許を持つプロの駆除業者に依頼するのが最も早くて確実です。
京都市内のハクビシン駆除業者の選び方
京都市内でハクビシン駆除業者を選ぶ際は、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。
①狩猟免許・捕獲許可の有無
法律に基づき適法に駆除を行える業者かどうかを確認しましょう。京都市ブロック猟友会に所属する有害鳥獣捕獲等従事者や、行政から認可を受けた専門業者を選ぶと安心です。
②侵入口封鎖・清掃・消毒までワンストップ対応
捕獲だけでなく、侵入口の完全封鎖、糞尿の清掃、殺菌消毒まで一貫して対応してくれる業者を選びましょう。中途半端な対策では再侵入のリスクが残ります。
③長期保証の有無
5年以上の再発保証を提供している業者は信頼性が高いです。業界最長クラスの保証があれば、万が一の再侵入にも安心して対応できます。
| 選定基準 | ◎ 推奨業者の特徴 | × 避けるべき業者の特徴 |
|---|---|---|
| 免許・許可 | 狩猟免許保有、行政認可済み | 免許なし、無許可営業 |
| サービス範囲 | 捕獲+封鎖+清掃+消毒の一貫対応 | 捕獲のみ、侵入口放置 |
| 保証期間 | 5年以上の長期保証 | 保証なし、短期保証のみ |
| 料金体系 | 見積もり明確、追加料金なし | 不透明、後から高額請求 |
京都府・京都市の公式対策と行政サポート
京都市では、野生鳥獣による農作物被害額を2025年(令和12年)度までに2,500万円に削減する目標を掲げています。(出典:京都市鳥獣被害防止計画)
また、環境省の調査では、ハクビシンは全国19,255メッシュの約26%にあたる5,052メッシュで生息が確認されており、北海道・山口県・九州・沖縄地方を除く37都府県で生息分布情報が得られています。(出典:環境省「アライグマ、ハクビシン、ヌートリアの生息分布調査の結果について」2018年)
京都市の防護柵設置支援
京都市では、農家組合などが設置する電気柵等の防護柵に対し、補助金を交付しています。令和2~4年度の実績では、延長17,348mの防護柵が設置されました。また、国費による鳥獣被害防止総合対策交付金を活用し、延長2,305mの防護柵も設置されています。
緊急時の連絡先
ハクビシンが住宅に侵入した場合は、各区役所・支所、または京都市農林振興室農林企画課(075-222-3351)に相談してください。緊急時は京都市野生鳥獣保護管理協議会や本市捕獲等従事者が出動し、被害現場の確認・捕獲を行います。
京都市内の実際の駆除事例
【事例1】京都市左京区・築年数が古い広いお屋敷
左京区在住のBさん宅は、増改築を何度か繰り返しており、断熱材を敷いた天井裏にハクビシンが侵入していました。工務店に何度も侵入口を塞いでもらっていたものの侵入は止まらず、ついに天井から大量の尿が滴り落ちてきたといいます。
専門業者に依頼したところ、足跡試薬を散布してハクビシンと特定。スタッフ4名体制で4日間かけて全侵入口を封鎖し、天井裏の清掃と殺虫消毒作業を実施。業界最長5年間の侵入保証もついたため、Bさんは安心して暮らせるようになったそうです。(出典:害獣駆除専門ASWAT公式ブログ)
【事例2】京都市右京区・30代女性の一戸建て
弊社ハウスプロテクトにご依頼いただいた、右京区在住のCさんご夫婦はこんな感じでした↓

天井裏のハクビシン騒音に悩まされていました。ハウスプロテクトにご依頼がきまして、駆除→捕獲→侵入口封鎖→清掃・消毒をすべて実施。「家がまた心地よい場所になり、静かな夜を取り戻しました」と感謝の声を寄せていただきました。
ハクビシン駆除の費用相場【京都市内】
京都市内のハクビシン駆除費用は、被害状況や住宅の構造によって変動します。大手駆除業者の統計によると、以下のような相場となっています。
| 被害の程度 | 費用相場 | 作業内容 |
|---|---|---|
| 軽度(侵入初期) | 19,800円~10万円 | 捕獲、侵入口封鎖 |
| 中度(糞尿被害あり) | 10万円~20万円 | 捕獲、封鎖、清掃、消毒 |
| 重度(天井腐敗等) | 20万円~40万円以上 | 捕獲、封鎖、清掃、消毒、修繕 |
被害は放置すればするほど作業量が増え、費用も高額になります。早めに駆除の相談だけでも行うようにしましょう。多くの業者は無料調査を実施しています。
自分でできるハクビシン対策【応急処置】
プロに依頼する前に、自分でできる応急処置をご紹介します。ただし、捕獲・殺傷は違法ですので、あくまで追い払いや侵入予防に留めてください。
①侵入口を塞ぐ
ハクビシンは直径約10cmの隙間があれば侵入できます。通気口、屋根の隙間、壁の穴などを金網やパンチングメタルで塞ぎましょう。
②忌避剤を使用する
ハクビシンは強い臭いを嫌うため、市販の忌避剤(木酢液、ハッカ油、ニンニク等)を侵入経路に設置すると一時的に追い払えます。ただし、効果は一時的で、慣れると戻ってくる可能性があります。
③餌となるものを撤去する
放置果樹、野菜残さ、ゴミなどはハクビシンを引き寄せる原因になります。庭の果樹は収穫し、ゴミは密閉容器に入れて管理しましょう。
ハクビシン駆除でよくある質問【FAQ】
Q1. ハクビシンを見つけたらどうすればいいですか?
A1. まずは刺激せず距離を取ってください。個人での捕獲は違法ですので、京都市の各区役所・支所、または専門の駆除業者に相談しましょう。
Q2. ハクビシンは夜行性ですか?
A2. はい、夜行性です。夜間に活動し、昼間は天井裏などで休息しています。夜に足音がする場合は要注意です。
Q3. 駆除後に再発することはありますか?
A3. 侵入口を完全に封鎖しなければ再発のリスクがあります。長期保証(5年以上)がある業者を選び、定期点検を受けることをおすすめします。
Q4. 京都市で補助金は使えますか?
A4. 農作物被害に対する防護柵設置の補助金は農家組合向けに提供されています。一般住宅への直接的な駆除費用補助はありませんが、相談は可能です。
まとめ:京都のハクビシン被害は早期対策が鍵
京都市内では、ハクビシンによる被害が急増しており、天井裏への侵入、糞尿被害、騒音、文化財損壊などが深刻化しています。
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象動物のため、個人での捕獲は違法です。狩猟免許を持つプロの駆除業者に依頼し、捕獲・侵入口封鎖・清掃・消毒・長期保証まで一貫して対応してもらうことが最善の解決策です。
被害を放置すればするほど、天井の腐敗や健康被害のリスクが高まり、駆除費用も高額になります。夜中に足音がする、天井にシミがあるといった兆候があれば、今すぐ専門業者に無料調査を依頼しましょう。
あなたの大切な家と健康を守るために、早期対策を始めてください。
参考文献・出典一覧
- 京都市産業観光局農林振興室農林企画課「京都市鳥獣被害防止計画(令和6年度~令和8年度)」
https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/contents/0000240/240313/tyouzyuuhigaibousikeikaku.pdf - 環境省「アライグマ、ハクビシン、ヌートリアの生息分布調査の結果について」(2018年8月31日)
https://www.env.go.jp/press/105902.html - 立命館大学「京都市内でのハクビシン(Paguma larvata)の社寺等への出没動向」
https://ritsumei.repo.nii.ac.jp/record/8852/files/hdsk_16_kawamichi.pdf - 害獣駆除専門ASWAT「京都市内はイタチだけではなくハクビシンやテン駆除のご依頼も増加」
https://ameblo.jp/aswat/entry-12503386156.html - 京都秘境ハンター「京都でよく見かける野生動物 ハクビシン」
https://osumituki.com/unexplored-region/112077.html

